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占有派のルールの分析。

この記事を読む前に、
狩場と横について。(改) (2008/2/12 update)
をまず読んでください。



狩場と横について。(改)」で書きましたが、狩場占有派は、
言い換えれば日本のメイプルストーリーの大多数のプレイヤーは、
他人に干渉をしないためのルールを作り、自らに課しています。
そのルールは明文化されているものではありませんが、
私の経験上、おおよそ次のような6つの条項で説明できます。

1.狩場は特定のプレイヤーが占有する権利を持っている。(権利を放棄することも可能)
2.狩場の占有者は、その占有権を任意のプレイヤーに譲渡できる。
3.その狩場にいないプレイヤーには、占有権がない。(誰もいない狩場は、誰の占有下にもない)
4.狩場の占有権は、その場にいるプレイヤーの中の先着順で発生する。(誰もいない狩場は、最初にきたプレイヤーの占有下におかれる)
5.狩場の占有者が敵を倒していず、さらに占有者が自分の占有権を主張できないか死亡している場合、占有権を放棄したものとみなされる。
6.狩場において占有者の了承なく敵を攻撃した場合、「横」と呼ばれ排斥される。(了承は事後承諾でも良く、了承をとる際には必ずしもグループを組んでいる必要はない)

しかし、このルールには曖昧な点がたくさんあります。
それは、私がこの6つの条項を適当に作ったからではなく、
占有派の間でも意見が割れるケースが多々あり、
まとめる際に曖昧にせざるを得なかったからです。

占有派間で起きるトラブルの様々なケースを箇条書きにしながら、
狩場のルールのカバーし切れていない意見の割れる部分を考え、
最後の項目でこのルールの根本的な欠陥について触れたいと思います。

また、そのトラブルの解決をするために、
占有派ならばどうあるべきかを「私の判断」として書いてみました。
これは、

「占有派のルールを厳密に考えると、このような結論になるはず」

という思索の遊びです。
私の考え方は、どちらかというと占有派より共有派に近いので、
自分自身の問題には、占有派のルールを持ち出す気はありません。
あくまで「私の判断」は、私が占有派の立場に立ったなら、という仮定です。
占有派のルールを推し進めた「私の判断」に違和感を感じる人は、
占有派のルールにも矛盾を感じるようになるかもしれません。



○狩場を生かし切れていない場合も、占有者は他人を拒めるか?

占有者は、了承なく敵を攻撃した人を横と呼び、排斥する権利を持ちます。
それは、占有者が狩場を生かし切れていない場合も適用できるのでしょうか?
例えば、マップが広過ぎるとか、レベルがそこの敵を狩るのに適さないほど低いとか、
そういった場合でも、他人を排斥する権利は占有者にあるのでしょうか?

私の判断では、そのような場合も占有者は他人を拒めると思います。
理由は、「狩場を生かし切る」の基準が曖昧だからです。
どのような状況なら狩場を生かしていると言え、
どのような状況なら生かせていないと言えるのでしょう?
そんな、よく分からない曖昧な判断よりも、
占有権を持つ占有者の意思を尊重するべきだと私は考えています。




○狩場1は無法地帯か?

多くの狩場は占有者の権利を尊重されていますが、
何故かヘネシスの狩場1だけははっきりとした占有者がいません。
そして、占有派の中にも「狩場1は例外」と明言する人がいます。
果たして、狩場1では占有のルールが適用されないのでしょうか?

私の判断では、狩場1は無法地帯であっても構わないと思います。
占有派の思想は法律や規約で規定されているものではなく、
あくまでプレイヤー間の紳士協定、ローカルルールに過ぎません。
この思想を知らない、メイプルストーリーを始めたばかりの初心者でも、
自由に遊べる場所がいくつか開放されていて然るべきだと思います。




○通りす狩りは許されるのか?

PGをした、回復のためにライフドレインをした、うっかり攻撃したなど、
目的地へ向かう途中の狩場を通り過ぎる際に、
何らかの手段で攻撃をすることを通りす狩りと呼んでいます。
占有者のいる狩場でこれらを行った場合、横として扱われるのでしょうか?

私の判断では、通りす狩りも横と判断されて仕方ないと思います。
何故ならば、悪意があったか否かを誰も確認できないからです。
当人がどう考えるにせよ、占有者が権利を侵害されたと思ってしまうと、
その時点で横をしたと扱われてしまうでしょう。
誤解されないよう気をつけ、過失があれば謝るべきだと思います。




○狩場の占有権は横を排除するためだけのものか?

「グループで狩っているのに、仲間がチャットばかりで狩らない」とか、
「分担を決めたのにそれを守らず、好き勝手に狩っている人がいる」とか、
注意しても聞いてもらえずに、占有者が苛立っていたとしましょう。
このときの占有者の苛立ちは、正当なものなのでしょうか?

私の判断では、この苛立ちは正当なものだと思います。
グループ狩りをするときには、黙々と狩ったり話して狩ったり、
分担を決めたり好き放題に狩ったりと、色々なスタイルがあります。
そのスタイルを決定する方法も様々にあるでしょうが、
特にこれといった取り決めがないのなら、占有者の意思を優先します。
プレイヤー間の立場は基本的に対等ですが、
狩場においては、権利の分だけ占有者の利益が優遇されるべきだと思います。
占有者と合わないならば、その狩場から出て行けば良いだけの話です。




○狩場の占有権を売買することは可能か?

私の判断では、狩場の占有権の売買は可能だと思います。
以前に記事を書きましたので、詳しくはこちらをご覧ください。




○速い移動ができるキャラクターは狩場争いに有利なのではないか?

盗賊のヘイスト、魔法使いのテレポ、投げ賊のフラッシュジャンプなど
高速で移動をすることができるスキルがいくつかあります。
高速で移動ができるということは、誰もいない狩場にいち早く行き、
狩場の占有権を取ることが有利に進められるということです。
職によって不平等になるというのは、良いことなのでしょうか?

私の判断では、不平等ではあるが仕方がないと思います。
「自分も狩場へ向かっていたのに、先を越された」という主張は、
狩場へ向かっていた「つもり」という、気持ちが拠り所になります。
しかし、「つもり」の話をしてもきりがないでしょう。
5分前から行く「つもり」だった、10分前から行く「つもり」だったと、
どちらが先に行く「つもり」になったかを争っても詮無いことです。
結局のところ、実際に狩場へ着いた着順を基準にするしかないでしょう。




○仲間を待っている間の待機は占有権の放棄に当たるか?

狩場を確保したので友達を呼んで待っている、
補助スキルを持つ人が死んでしまったので狩りを中断しているなど、
狩らないながらも狩場で占有権を主張する場合があります。
これらの主張は、果たして通るものなのでしょうか?

私の判断では、これらは占有権の放棄であると思います。
自分一人では狩らない・自分一人では狩れないというのは、
その人の事情であって、他の人の知ったことではないからです。
占有権を主張し続け、他人を退けたいと思うのならば、
フリだけでも良いから、狩り続ける意思を見せる必要があるでしょう。
それで死んでしまうようならば、その人の力不足だったということです。




○狩りを休憩しチャットをするのは占有権の放棄に当たるか?

上のケースと同様、狩場にいながら狩っていないケースです。
今度は気分転換のためのチャット休憩なのですが、
この場合に占有権は主張できるでしょうか?

私の判断では、この場合も占有権の放棄であると思います。
確かに気分転換は大切ですが、それは当人たちの事情であって、
狩場を探している人にとっては、やはりどうでも良いことです。
遊びたい人がいるにもかかわらず、それを退けて、
狩る意思が薄い人が狩場に残るのは資源の無駄遣いでしょう。




○トイレ・食事等で退席するのは占有権の放棄に当たるか?

さらに上2つに続き、狩場にいながら狩っていないケースです。
トイレへ行くのは生理現象だから見逃すべきだという主張もありますが、
果たして生理現象で占有権は失わないのでしょうか?

私の判断では、やはりこの場合も占有権は放棄されると思います。
理由は上の2つと同様、たとえ生理現象であろうと、
当人以外の人にとっては無関係のことであるからです。
もちろん、トイレへ行くなと言うわけではありません。
トイレへは行ってください。ただ、占有権もなくなります。
学校の授業中にトイレへ行くことは禁じられていませんが、
その人のためだけに授業を中断することはない、というのに似ています。
授業中トイレへ行くのは自由ですが、他の人の学ぶ権利を侵害できないのと同様、
狩り中トイレへ行くのは自由ですが、他の人の狩る権利は侵害できません。




○占有者が認めない人が出て行かないとき、MPKしても良いか?

狩場の占有者が認めていないのに敵を攻撃している人や、
画面を見ていないのか、狩場に放置されたまま動かない人など、
占有派のルールに従えば排斥しても構わない彼らが立ち去らないとき、
占有者はMPKをして殺してしまっても良いのでしょうか?
なお、MPKとは敵の攻撃を誘導してキャラクターを殺すことです。
故意・過失を問わず、キャラクターを殺せばMPKと呼ばれますが、
話が煩雑になるので、この場合は故意のみを考えることにします。

私の判断では、狩りの邪魔になる場合に限り、MPKも可だと思います。
狩りの邪魔になるのならば、占有の権利を侵害したことになります。
邪魔になる場所で狩ったり放置したりする方が悪いでしょう。
ただし、権利を侵害したという理由があってのMPKなので、
邪魔にならない場所にいるなら、無闇に殺すのはただの嫌がらせです。




○横の横は許されるのか?

普段から占有派のルールを無視し、自由に狩りをする横。
嫌な思いをしたのだから、その仕返しをしても良いという意見や、
彼らに流儀に合わせて、彼らに対しては横をして良いという意見があります。
一方、相手が誰であろうと横をしてはいけないという意見もあります。
果たして、横の横をすることは許されるのでしょうか?

私の判断では、横の横は許されないことだと思います。
占有派のルールは、あくまで自分で自分に課したものです。
守るのは、相手が占有派だからではなく、自分が占有派だからです。
相手に合わせて自分のルールを変えるのはおかしいでしょう。
「自分は横をせず我慢してるのに……」と悔しく思う人は、
占有派のルールが肌に合っていないのではないでしょうか?




○互いが互いを横だと主張し合ったとき、正しい判断はできるか?

同じポータルに同時に入った、別の入り口からほぼ同時に入った、
どちらかが相手を陥れるための嘘を言っている可能性もあります。
2つのグループが、共に相手を横と主張している場合、
どちらかを横と判断・断定することはできるでしょうか?

私には、このケースは判断できません。お手上げです。
そして、ここに占有派ルールの致命的な欠陥があると思います。




最後のケースで分かる占有派のルールの根本的な欠陥。
それは、誰が占有権を持っているかを証明する方法がないということです。

人数が多いPTが占有者になるのでしょうか?
収集品を多く持っている方が占有者でしょうか?
人気度やレベルが高い人の言っていることが本当でしょうか?
友人の証言はどこまであてになりますか?
拡声器で第三者の目撃情報を募りましょうか?

どれも曖昧で、証拠としては使えません。
狩場の占有者の権利は、そんな曖昧さの上に成り立っています。
結局のところ、狩場の占有権は幻想に過ぎません。



それでは終わりに、私自身の話。

私には、メイプルストーリーの遊び方を教えてくれた恩人がいます。
彼から、狩場の占有派の考え方を教えてもらったときには、
何故そんな理不尽なルールがあるんだろうと疑問に思いました。
彼は私の疑問に対し「相手に嫌な思いをさせないためだ」と説明をした後に、

「でも、レベルの高い先輩は、後輩に譲ってあげるのが優しさだよね」

と続けました。

今のメイプルストーリーに、こんなにも素敵な言葉があるでしょうか。

後輩が先輩の胸を借りるのも良いでしょう。
先輩が後輩に道を譲るのも良いでしょう。
同じゲームを楽しむ仲間同士、時には狩場を共有し、時には譲り、
互いに優しくなれたらどんなに理想的かと思います。

だから私は、どんなに理論が穴だらけで矛盾があっても、
相手への思いやりの気持ちから生まれたであろう占有派の思想は、
無闇に否定するべきものではないと思います。
また、たとえ現状の多くの人から批判されようとも、
理想から逃げない共有派の思想も、評価されるべきだと思います。

その根底に優しさがある限り、互いの間違いを正し、進歩を経て、
いつか皆が牧歌的に楽しめる境地へと辿り着きたいものです。



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テーマ:メイプルストーリー - ジャンル:オンラインゲーム

2008.02.12 | | Comments(3) | Trackback(0) | 雑文(*=д=)

狩場と横について。(改)

以前、私は「横狩りについて。」の記事をこのブログに書きましたが、
その記事を書くことになったきっかけは私自身の苦い体験であり、
時間が経った現在、読み直すとどうにも見苦しいものがあります。
そこで、私自身の体験を切り離し、「横」をどう思うかについて
もう一度冷静に書いてみたいと思いました。

今回、拙論を披露し直す機会を与えてくださった風は風にさんには
当ブログの中ではありますが、厚く御礼を申し上げます。
また、リンクフリーとのことなので、勝手にリンクさせていただきます。
メイプル思考

この記事はかなり長いので、要点の部分のフォントを変えてあります。
赤字の部分だけをつまみ食いしてもそこそこ意味は通じると思いますが、
できればじっくり時間をとって読んでみてくださいませませ。



それでは、「横」というものを肯定するにせよ否定するにせよ、
それがどういった成り立ちで、どう定義するべきかをまず考えてみます。
「横」という概念は、どういった理由から生まれたのでしょう?

メイプルストーリーは2D横スクロールアクションRPGですが、
残念ながら、2D横スクロールのアクションRPGは
あまり大人数で一緒に敵を狩るのに向いているとは言えません
というのも、このゲームは2Dを謳ってはいるものの、
キャラクターが動くことの出来る範囲は、マップの地面の上と、
そのわずか上をジャンプで跳ぶ程度のものでしかありません。
つまり、地面すれすれの1Dでしかキャラクターは活動できません。

200802kariba00.jpg
↑横スクロールRPGの基本的な活動範囲

一方、横スクロールRPGに対し、俯瞰型RPGもあります。
横スクロールはキャラクターを横から見た様子を画面にしますが、
俯瞰型はキャラクターを上から見た様子を画面にします。
最も大きな違いは、キャラクターの活動範囲です。
こちらのキャラクターも地面の上を走り回ることしかできませんが、
横スクロールと違い、地面の表現が1Dではなく2Dなので、
キャラクターの行動は画面全体にぐっと大きく広がります。

200802kariba01.jpg
↑俯瞰型RPGの基本的な活動範囲

この違いは、狩りの様相にも大きな違いをもたらします。
キャラクターの狩ることのできる範囲は無限ではなく、有限です。
この点は、横スクロールでも俯瞰型でも変わりはありません。

200802kariba02.png
↑横スクロールRPGの狩りの範囲(模式図)

200802kariba03.png
↑俯瞰型RPGの狩りの範囲(模式図)

(それぞれの図の、狩り範囲の面積は等しいです。)

しかし、マップの中の人が増えてくると様子は変わってきます。
横スクロールの場合、地面に対し1Dの動きしかできないので、
その活動範囲は非常に狭く、嫌でも他の人とすぐに干渉し合います。
また、隣り合う他人の狩り範囲に触れずに移動することは不可能です。
200802kariba04.png

一方、俯瞰型RPGの場合は活動範囲が地面に対し2Dであり、
よほど人が増えない限り、他の人と干渉し合うことは避けられます。
隣り合う他人の狩り範囲に触れずに移動することも十分可能です。
200802kariba05.png

メイプルストーリーも一概に地面に対し1Dとは言えず、
足場が何段もあってそれなりの広さを確保できる狩場もありますが、
そういった狩場は湧きが不安定で好まれる傾向になく、
基本的に地面が一枚岩で足場が1段だけの狩場が好まれます。


なお、横スクロールや俯瞰型といった言葉が分かりづらければ、
次のようなマップで敵を狩ることを考えてみてください。

200802kariba07.jpg←TWでこの形のマップを探すのに、3時間かかりました(笑)

上のSSは、一本橋の上でしか活動できない状況です。
メイプルストーリーでは、全てのマップがこの形状だと考えてください。
人が数人集まれば、互いに干渉することは避けられないでしょう。



そして、メイプルストーリーの経験値やメルの取得量の分配式では、
PTを組むよりも一人で狩った方が得になることがしばしばあります。
また同様に、PTによっても経験値やメルの取得量は大きく異なります。
平たく言えば、他人に足を引っ張られる可能性が高いということです。



以上の2点から、
 ○損をする可能性が高いから、極力他人に干渉されたくない
 ○干渉されたくないから、同じマップにいて欲しくない
という自分の利益を守るための基本姿勢が出来あがります。

また、南菜範さんから、これを裏返す考え方も示唆されました。
 ○損をさせる可能性があるから、他人に干渉をしない
 ○干渉をしたくないから、他人と同じマップにいない
という、他人の利益を守るための基本姿勢です。

利己的か利他的かという点でまったく違う正反対の意味を持ちますが、
要するに、これら2つの基本姿勢は同じことの裏返しです。

韓国では、知らない人同士でも一緒に狩るのが一般的であるのに対し、
日本では、知らない人に極力干渉しないというルールが一般的になった背景には、
前者の「自分の利益を守るため」ではなく、後者の「他人の足を引っ張らないため」の
日本人に特有の遠慮深さがあるのではないかと、私は思います。

日本のこのルールのルーツが、利己的な「自分の利益を守るため」という理由ではなく、
利他的な「他人の足を引っ張らないため」という理由であると、何故言うことができるのでしょう?
仮に、「自分の利益を守るため」にこの不干渉のルールが出来たとしたら、
そのルールがあまり普及していない頃は、相手に「出て行け」と言う必要があります。
そんな勝手なルールは猛烈な反発にあい、淘汰されすぐ消えてしまうでしょう。
そのルールが発生したのは、恐らく「他人の足を引っ張らないため」であり、
「相手に遠慮して立ち去る」という控えめな行為が、日本人にとって美徳だったからこそ、
この不干渉のルールがこんなにも普及したのだと思います。

そして、利己的・利他的の両方を合わせた「互いの利益を守るため」という題目を掲げ、
日本での狩場はどんどん閉じたものへと変わっていったのではないでしょうか。
この閉じた世界を壊すと、一般に「横をした」と言われ排斥されてしまうのです。



次に、横の定義をしてみましょう。

狩場を巡る取り決めは自然発生したもので、ネクソン公式の見解はありません。
プレイヤー間での勝手な取り決めである上に、明文化されているものでもなく、
そのため人によって解釈がズレていることが往々にしてあります。

私がメイプルストーリーで遊んできた経験上、狩場の取り決めは大きく分けて
 A.狩場は誰かが占有をする権利を持つ
 B.狩場は誰にも属さず、その場にいる人で共有する
という2つの流儀に分かれています。

Aは「正規」と呼ばれ、Bは「横」と呼ばれることが多いですが、
この呼称のままではAが正しい考え方であるような偏見が含まれるので、
この記事ではAを「占有派」と呼び、Bを「共有派」と呼ぶことにします。

私の知る限り、共有派は基本的にルールを持ちません
横狩りは良いが横殴りはしないとか、狩場をフルに使えてない時だけ共有をするとか、
各々で独自の道徳観を持っている場合もありますが、
占有派のように一貫したルールを課すことはないようです。

一方、占有派はいくつかのルールを自分たちに課しています
そのルールは、先ほど述べた「他人に干渉しないため」のルールですが、
ルール自体は曖昧で明文化されておらず、各人の解釈に依るところが大きいです。
それをあえて明文化してみれば、以下のような6条にまとめられます。

1.狩場は特定のプレイヤーが占有する権利を持っている。(権利を放棄することも可能)
2.狩場の占有者は、その占有権を任意のプレイヤーに譲渡できる。
3.その狩場にいないプレイヤーには、占有権がない。(誰もいない狩場は、誰の占有下にもない)
4.狩場の占有権は、その場にいるプレイヤーの中の先着順で発生する。(誰もいない狩場は、最初に来たプレイヤーの占有下におかれる)
5.狩場の占有者が敵を倒していず、さらに占有者が自分の占有権を主張できないか死亡している場合、占有権を放棄したものとみなされる。
6.狩場において占有者の了承なく敵を攻撃した場合、「横」と呼ばれ排斥される。(了承は事後承諾でも良く、了承をとる際には必ずしもグループを組んでいる必要はない)

多少の例外はありますが、占有派のルールはほとんどこれで説明できます。
また、占有派の中でも、ルールの解釈を巡り小競り合いが起きることがありますが、
これは今回の主題に含まれないので、また次の機会へ譲ります。



さて、以上に見たように、占有派と共有派は相反する思想を持っています。
両者が互いに棲み分けをし、衝突をしないのならば問題は起きません。
しかし、狩場の数は有限で、しばしばトラブルが起きてしまいます。

両者がぶつかり合った場合、占有派はこう思います。
「狩場のルールを守れないなんて、身勝手な奴だ」

一方、共有派はこう思います。
「狩場を自分だけで独占しようだなんて、身勝手な奴だ」

さて、どちらが本当に身勝手なのでしょうか?

このような場合、私は共有派を支持します。
何故ならば、占有派の思う「狩場のルール」は占有派だけのもので、
共有派がそれに従わなければならない理由はないからです。
占有派が言うルールは、自らが自らに課しただけの戒めに過ぎません。
自分のルールを他人にも押し付けようとするのは良くないでしょう。

仮に、ここで占有派が、
「一緒に狩らない方が互いに効率が良くなるのに」
と善意で考えたのだとしても、私は共有派を支持します。
共有派が効率を求めていない可能性もありますし、
仮に効率を求めているのならば、別の狩場へ行くことでしょう。
この占有派の善意は、空回りして余計なお節介になってしまっています。



しかし、実際の事情はそう単純でもありません。
日本のメイプルストーリーでは、占有派が圧倒的大多数を占めているからです。

占有派の主張する狩場のルールはその人の思想に関わらず広く深く浸透し、
「知らなかった」では済まされないほどの強制力を持っています。
そして、何も知らないメイプルストーリーを始めたばかりの初心者は、
早い段階で必ず占有派の主張の洗礼と教育を受けることになり、
「横とは迷惑行為である」という思想を徹底的に刷り込まれています

200802kariba06.png
初心者は、基本的に共有派に近いところにいます。占有派のルールを知らないからです。
占有派のルールを学び、なんとなく占有派になりますが、
占有派が思想のひとつに過ぎないことを知っている占有派は一部です。


単に、ルールのない共有派を原始的な状態、ルールのある占有派を高度な思想と考え、
共有派を思想のない劣ったものとして考えている人もいるでしょう。

ここまでくると、そもそもの思想の対立は失われ、
「横は迷惑行為である」という考えのみが一人歩きを始めてしまいます。
そして、占有派のルールを持つ人、つまりメイプルストーリーの大半の人は、
共有派に横をされると、「迷惑だな」と不快に感じてしまうことでしょう。
ここが共有派の思想を持つ場合のネックになってしまうところです。
他人に嫌な思いをさせてまで、共有の思想は貫くべきではないと思います。



思いやりから生まれたはずの占有派の思想は、いつしか強制力を持ち、
違った思想の人を排斥するための身勝手な思想に変わっています。

自由にゲームを楽しむための共有派の思想は、占有派が増えるに従い、
貫くことで他人に不快な思いをさせてしまう危険な思想に変わっています。

どちらが良い、どちらが悪いと決めることの出来る問題ではないでしょう。

しかし、徹底した占有派のルールの教育を刷り込まれることで、
この天秤を占有派側に傾けている初心者が多数いるのが現状です。

以前に、「横=迷惑行為である、と鵜呑みにすることで納得する」と書きましたが、
これが実は一番の問題であると、風は風にさんのブログを読んで考えを改めました。
「横=迷惑行為である」という構図をよく考えずに鵜呑みにする人が多いことが、
狩場占有派の人数を大きく増やしている現状の原因になっています。
そして、狩場占有の考え方が増えるほどに、共有派の考えは異端となるでしょう。
「横=迷惑行為である、と深く考えず鵜呑みにする人が多いのが問題である」と
認識を改めたいと思います。



最後に、私の好みの話です。

共有派の唱えるルールは、自分の殻に閉じこもるようで私には合いません。
せっかくネットゲームをやる以上、多くの人と交流を持ちたいと思うので、
私の考え方は基本的に共有派に近いものがあります。

しかし、その考えもまた、相手に嫌な思いをさせてまで貫きたくありません。
相手の様子を見て、歓迎されないようならば立ち去っているので、
私の振る舞いは基本的に占有派に近いものがあります。

横をする人は、周りに流されない自分の意思を持っている点が好きですが、
相手が嫌な思いをしている可能性を無視している点が嫌いです。

狩場を占有する人は、自分の思想を他人に押し付けている点が嫌いですが、
自分が嫌だと思うことを他人にせず、全体の調和を考える点が好きです。

何も考えずに横反対を唱える人は、本人に悪気がない点が厄介ですが、
彼らが狩場の占有と共有に思いを巡らせ、自分の思想を持ったときに、
メイプルストーリーを変えてゆく可能性を秘めている点を楽しみに思います。
この記事を読むことで、何も考えずに横を批難していた人が、
占有派と共有派のそれぞれの立場を考えるきっかけとしてくれれば幸いです。



テーマ:メイプルストーリー - ジャンル:オンラインゲーム

2008.02.12 | | Comments(2) | Trackback(0) | 雑文(*=д=)

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プロフィール

ほまら

Author:ほまら

楓サーバで活動中、ねぶくろのギルマスになりました、ほまらです。
魔法使い・日の丸扇子・ムーンライトをこよなく愛し、未だサクチケを使わない、このレベルにしては希有なプレイヤーです。お守りはたまに使います♪
Projectムクヤジを頑張っていますが、ブログ更新は頑張りたくない微妙なお年頃。ちゃんと卒業できるかなぁ……(汗

最近言われたくないこと:
「修論進んでる?」

ほまら氷魔171歳
白蝶草聖癒魔113歳
ねあら火毒魔93歳
帆麻投賊92歳
ならら斬賊53歳
ゆわら殴魔32歳
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